「議員定数削減」自民に“騙されかけた”ポイントとは?

―――今国会では議員定数削減が成立しませんでした。自民党に「騙された」という思いはありますか?
吉村代表「そこまでは思っていません。『騙されかけた』というポイントはありました。定数削減の法案を作る時、自民党側から「プログラム法(計画だけを立てて具体的な数などを明示しない形)でやりませんか」という提案がありました。『それなら野党も賛成する。賛成しないと意味がないですよね』という話がありましたが、『駄目だ』と言いました。議員定数削減は“数と時期”が大切で、そこを誤魔化すのは有権者を誤魔化すことになる。ここはかなり自民党とやり合って、最後は高市さんがぐっと抑えてくれたことで、法案提出につながりました」
―――審議入りすらしませんでしたが
吉村代表「審議入りしなかったことは残念です。賛成・反対はあると思いますが、議論をして結論を出すのが国会という場だと思っています。それにも関わらず、審議入りすらしなかった。成立も反対もしようがない状態で、今国会は終わりました。ただ、議員定数削減の法案は簡単に出せるものではない。自民党が出すというのは大変だと思います。維新は3割削減を公約に掲げていて、府議会では109あった定数を88まで削減して、補助金の改革や財政改革をして、財政を立て直して、いろんな投資ができるようになりました。約束したことを実行してきました。自民党としては難しかったと思いますが、法案を共同で提出したことは大きな一歩だと考えています。ただ、審議入りしなかったのは本当に残念。賛否両論あっても審議するべきだと思います」
―――吉村代表は「この臨時国会で定数削減法案を成立させる」と仰っていました。自民党の責任もあるのでは?
吉村代表「政治改革の委員会は、野党の委員長です。自民と維新を足しても過半数にならない。採決しても否決される可能性があります。他の政党か無所属が賛成しないと、定数削減も成立はしません。その中で、成立させるべきだとやってきました。審議入りしなかったことを自民党の責任にするのは、ちょっと違うんじゃないかなと思っています」














