インバウンド客「ごみ箱が少ない」 公共のごみ箱が減っている?

 そんな中、「公共のごみ箱は減ってきている」と浅利教授は指摘。

 1990年代以降、家庭ごみの有料化が進み、現在約3分の2の自治体で有料化されています。それにより、家庭ごみを公園のごみ箱に捨てるなどのケースが出てきたため、公共のごみ箱が撤去されるようになったと言います。

 また、1995年の地下鉄サリン事件をきっかけに、テロ対策として、駅構内のごみ箱撤去が進んだそうです。

 訪日外国人旅行者へのアンケート(2024年観光庁調査)によると、「訪日旅行中に困ったこと」の第1位は「ごみ箱の少なさ」(21.9%)。外国人観光客も「ごみ箱が見つかればそこに捨てたい」と感じているようです。