「観光ごみ」2つの基本原則とは?

 浅利教授によると、観光ごみの基本原則は次の2つ。
 ▼原則1 使って(食べて) 捨てる人が責任を持つ
 ▼原則2 売る側もごみの受け入れ体制を確保する

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 そのうえで以下3つの工夫を提案しています。

 (1)訪日前に周知徹底する
 海外では観光地に清掃スタッフが常駐していることもあるが、「日本はみんなできれいにしていること」「買った店でごみは出せること」(そのための整備必要)を周知する。

 (2)そもそもごみをつくらない
 リユース前提の食器・容器(ドイツ・オクトーバーフェストのビアジョッキなど)や万博でも導入された“食べられる食器”を利用する。

 (3)ナッジ
 肘でつつく=行動をそっと促す「ナッジ」という手法も。岡山市では、タバコの吸い殻入れを以下のように“投票箱”に見立てて…

 「もらえるとしたらどっちを選ぶ?」
 A:10万円の桃1個
 B:1万円のマスカット10個

 吸い殻をごみ箱に入れるよう促しています。