8日夜に発生した青森県東方沖を震源とする最大震度6強の地震で、そのメカニズムや気象庁などが初めて発表した「後発地震注意情報」について、地質学が専門で信州大学地域防災減災センターの大塚勉特任教授に聞きました。


日本列島の太平洋沖の海底には、関東の房総沖から東北の三陸沖を経て、択捉島の東方沖へとつながるプレートの沈み込み帯=「日本海溝」と「千島海溝」があります。


信州大学地域防災減災センター 大塚勉特任教授:「海洋プレートは海溝から大陸プレートの下へもぐりこんでいるところです。そういったところでは歪みがたまって大きな地震が発生することがあります」

過去には津波を伴う巨大地震が繰り返し起きていて、2011年3月の東日本大震災もそのひとつです。


信州大学地域防災減災センター 大塚勉特任教授:「マグニチュード9.0という超巨大地震、それとメカニズム的には同じもの」

巨大地震に先立ち、“ひとまわり小さい地震”がまれに発生することがあり、それを“前兆”と捉えて備えようというのが、気象庁などが発表した「北海道・三陸沖後発地震注意情報」です。


東日本大震災の前にも「ひとまわり小さな地震」が起きていました。

信州大学地域防災減災センター 大塚勉特任教授:「マグニチュード7を超える地震が起こりますと、その後で関連した地域でより大きな地震が起こる可能性は約1パーセントに増える」


今回の「後発地震注意情報」の対象エリアは関東から北海道にかけての太平洋沿岸が中心で長野県は対象外ですが、大塚教授は後発の巨大地震が発生した場合、「その影響は県内も免れられないだろう」として、地震への備えを再確認してほしいと話していました。