8日夜遅く、青森県東方沖を震源とする非常に強い地震があり、宮城県では最大震度が5弱で20センチの津波を観測しました。
この地震を受け「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が初めて発表されました。
また、いまのところ目立った被害は確認されていませんが、交通機関に影響が出ました。

8日午後11時15分頃、青森県東方沖を震源とする地震がありました。
震源の深さは約54㎞、地震の規模を示すマグニチュードは7.5と推定されます。

県内では震度5弱を登米市で、震度4を石巻市、気仙沼市、角田市など広い範囲で観測しました。

この地震で宮城県にも一時、津波注意報が出され石巻市鮎川と仙台港でそれぞれ20センチの津波を観測しました。

石巻市では、高台に避難してくる人の姿が見られました。
避難してきた人:
「心配です。身の安全のために高台に逃げました」
「こういう時こそ、最悪の事態を考えて行動をとらないと」

県内では、気仙沼市や石巻市といった9市町の海岸や河口付近などに一時、避難指示が出されました。
気仙沼市では指定避難所に住民が避難していました。

避難してきた市民:
「大震災の時に家の前に50cmも津波被って車など流されたものが家の前に来た。(津波が)もろに来たら終わりだと思ってあわてて走って(避難所に)来た」

新幹線車内:
「この列車は安全の確認を行うため、福島駅にしばらく停車いたします」

東北新幹線は、福島駅と新青森駅の間の下りで運転を見合わせ、午後11時46分仙台着のやまびこ223号は、約3時間遅れで到着しました。

利用者:
「揺れはそこまででもなかった。疲れました」
「駅の待合室で2時間半くらい待っていた」

気象庁と内閣府は、新たな大地震発生の可能性が普段よりも相対的に高まったと考えられるとして「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を初めて発表しました。

内閣府 森久保司参事官:
「今後1週間の間に約1%の確率でマグニチュード8以上の大規模地震が日本海溝・千島海溝沿いで、後発の地震として発生する可能性があるという意味です」

その後、津波注意報は午前6時20分に解除されました。
地震から一夜明け、街の人は…
大学生:
「(Q北海道・三陸沖後発地震注意情報知っている?)詳しくは理解していないが概要は知りました」
会社員:
「(ニュースで)ちらっとは見たがあまり意識はしなかった。地震はいつ起きるかわからないので、準備、心づもりはしているつもり」

気仙沼市では、2025年7月のカムチャツカ半島付近を震源とする地震・津波でカキの養殖いかだが被害を受けました。

今回の地震では、いまのところ目立った被害は確認されていませんが、漁師らは、不安を募らせながら出荷作業をしていました。

カキ漁師 畠山政也さん:
「かき入れ時になっているところに、この津波で心配だが、これから水揚げをしてどれくらいロープに絡まっているか、被害のない事を祈るばかり」

県によりますと、これまでにけが人の情報や津波による被害の情報は入っていません。














