「ワラ人形作られた」自民党税調は“嫌われ役”

2日、国の財政を議論する審議会が、片山財務大臣に意見書を提出。
財政制度等審議会 十倉雅和 会長(2日・財務省)
「財務財政余力を確保することが重要である」
安定的な財源を確保するよう、クギを刺したのです。
高市政権で決めた補正予算18兆円のうち、11兆円は国債に頼る状況。「安定的な財源」としての税金を巡る議論も、佳境を迎えています。

4日、自民党本部には減税を訴える業界団体の姿がありました。来年度の税制の見直しを議論する「税制調査会」へのアピールです。
今回、自民党税調の議論で目立つのは、減税のメニュー。
▼「住宅ローン減税」▼「自動車関連の減税」▼「投資に関する非課税枠の拡大」などが検討されている一方、代わりの財源としての増税の議論は控え目です。
自民党税調といえば、かつては、総理総裁ですら口出しをためらう「聖域」とも言われた“税制の権威”。必要と考えれば、世論の反対の強い増税を目指したことも。
その税調会長を6年務めた、野田毅・元衆院議員は、消費税の前身ともいえる“売上税導入”を目指した当時について...

元自民党税制調査会長 野田毅・元衆院議員
「ワラ人形が作られたんですよ。クギを打ち込まれて、市中引き回されて。きつかった」
税制見直しの議論が佳境を迎える自民党税調。かつて、その税調会長を6年務めた野田氏は、その役割について...
元自民党税制調査会長 野田毅・元衆院議員
「党税調は『嫌われ役』なんです。増税はみんな嫌だから。国民から喜ばれるようであれば、党税調は仕事をしていない」














