なぜ、ことしはスギ花粉をしのぐほどのヒノキの花粉が飛んでいる可能性があるのか。

はっきりとした理由はわからないのですが、1つはヒノキが飛び始める3月下旬から4月上旬は晴れの日が多くて気温もかなり高かったこと。多くの花粉が飛んで、しかも長い時間、空中に漂いやすい状況だった可能性があります。
そして、もう1つが、広島県内の山林の植生が関係しています。こちらは、どんな種類の木が生えているかを示しています。

広島県の山林は、もともとスギよりもヒノキの方が広い範囲に植えられていて、ヒノキの花粉が多く飛ぶポテンシャルはあるのです。ことしの冬から春にかけての天候の変化がヒノキ花粉を大量に飛ばせる形にうまく合ってしまった可能性があるということです。
この先、1週間の花粉予測です。

大量飛散のピークは過ぎましたが、ただもうしばらくは多く飛ぶ状況は続きます。ゴールデンウィークが始まる頃までヒノキは飛ぶので、もう少し我慢が必要です。
さらに今井先生は、次のようなことも指摘しています。

今井耳鼻咽喉科 今井崇勝院長
「先週がおそらくピークで、この先はどんどんひどくなる可能性は低いが、今から2~3か月、気を付けてほしいのは、花粉で粘膜が痛んでいるので、寒暖差、黄砂、PM2.5など大気汚染の物質が鼻に入ると、過剰に反応することがある。良くなったり悪くなったりとだらだら続くことがある。」

花粉の情報以外も天気予報でしっかり確認して、花粉症のみなさん、一緒にがんばりましょう。