実際の観測結果を見てみましょう。ことしからRCCでは、本社屋上でウェザーニューズ社の「ポールンロボ」を使って、花粉観測を始めています。


RCCのデータのほか、広島県内各地に設置されているポールンロボで観測されたデータを基に毎日、花粉がどれくらい飛んだか、解析した結果が公開されています。


広島市中区(西部)、三原市(東部)、三次市(北部)の3地点で毎日、花粉が飛んだ数を棒グラフにしたものですが、ことしは明らかに4月上旬が最も多くなっています。

4月上旬にこれだけ多いということは、ことしはスギよりもヒノキの花粉の方が多かった可能性があります。ことしの花粉の傾向について広島市内の耳鼻科の先生は次のように話しています。


今井耳鼻咽喉科 今井崇勝院長
「ことしの傾向は(2月下旬は)スギ花粉がなかなか飛ばないところで、前半は雪や雨、寒い時期が多かった。急に暖かくなって、3月に入って、突然、たくさん飛んで、黄砂も重なって症状が一気に悪化した方が3月前半は来られた。3月下旬に入ってからヒノキも飛び始めて、スギの終息もままならない段階で2つの花粉がたくさん飛んで非常に悪化したのでは。」


「(3月下旬から4月上旬は)天候が非常に恵まれていたので、花見前後の桜が咲いていた頃に花粉もたくさん飛んだ。例年、スギやヒノキが重なるあたりは観測数は3ケタを記録するが、ことしは4ケタ…。今まで7~8年観測している中では一番飛んでいる。経験にはない。」