台湾問題は「別格」 “尖閣騒動”超える強硬姿勢も

2012年、民主党政権による尖閣諸島の国有化をきっかけに、中国で激しい反日デモや不買運動が発生。今回、こうした状況は起きていませんが...

言論NPO 工藤泰志 理事長(17日)
「尖閣の時の2012年を、はるかに上回る強いメッセージがあるんだと。我々は受け止めざるをえない」

こう語るのは、20年続く日中政財界による対話の場「東京ー北京フォーラム」の主催者です。

2025年は、22日から開催予定でしたが、中国側が延期を通告。このフォーラムは、尖閣問題での関係悪化の際にも「平和のための準備作業をする」ことで一致し、2か月の延期を経て、開催にこぎつけていました。

今回は、当時より中国側の対応が強硬だというのです。

元駐中国日本大使 宮本雄二氏
「やっぱり台湾問題は(中国にとって)別格なんです。これは内政問題という風に位置づけているということもあるし...」

台湾問題は「別格」だという中国政府。

日中韓3か国による文化相会合や、日本企業の訪中団と商務相の会談なども延期を通告し、強硬姿勢を徹底しています。

ただ今回、中国国民の反応は2012年当時と比べ、冷静な部分も垣間見えます。