会話の機会が著しく減ったコロナ禍を境に、生徒指導の難しさをより感じたという教員歴25年以上の田中先生。

その中で求めたのが、生徒にそっと寄り添える存在でした。

開星中学校・高校 田中薫教頭
「(教員だと)ジャッジしてしまったり、いい悪いの判定をしてしまったり。生徒が欲しているのは、無条件でまずは受け入れてもらうってところも必要なんじゃないかなと。レイ君はそれができる」

着任して間もなく2か月を迎えるレイ。
この学校に来る前は、別のキャリアを歩もうとしていました。

レイは元々盲導犬の訓練犬として育てられ、その後、施設での訓練で適性がないと判断された「キャリアチェンジ犬」です。

飼い主(パピーウォーカー) 島尾美穂さん 
「レイー!レイー!」

訓練施設に入る直前までレイを育てた大阪府の島尾美穂さん。
画面越しですが久しぶりの再会です。

元飼い主(パピーウォーカー) 島尾美穂さん 
「人の表情ですとか行動を良く見れる子なんです。なので、心が辛いなとか、苦しいなとかなった時に寄り添ってくれると思う」