世界陸上入賞の廣中と小林の現状は?
駅伝のエース区間は、トラックとマラソンのトップ選手が集結するオールスター的な区間になる。東京世界陸上代表では10000m6位入賞の廣中、マラソン7位入賞の小林をはじめ、10000mの矢田みくに(26、エディオン)、マラソンの佐藤早也伽(31、積水化学)、3000m障害の齋藤みう(23、パナソニック)がエントリー。パリ五輪代表では10000mの五島莉乃(28、資生堂)とマラソンの前田穂南(29、天満屋)。さらには22年&23年世界陸上マラソン代表だった松田瑞生(30、ダイハツ)と、まさに百花繚乱と言っていい顔ぶれになった。
世界陸上を沸かせた2選手の状態だが、廣中についてJP日本郵政グループの高橋昌彦監督は、「万全ではありません」と明かす。
「(1区で連続区間賞の)入社1、2年目は万全でしたが、3年目以降は毎年夏の国際大会に出場しているので、駅伝にしっかり合わせられたわけではありません。しかし6~7割でも走れるのが廣中です。世界陸上6位の走りはできませんが、例年並みにはなっています」
小林について大塚製薬の河野匡監督は、「プリンセス駅伝前と比べたら落ち着いて練習ができました」と言う。世界陸上後に左足底や左ひざに痛みが出たため、プリンセス駅伝に向けては「休ませること」を中心にトレーニングを組んだ。それでも5区で区間賞の樺沢と17秒差の区間2位と、疲れや練習の中断を感じさせない走りを見せている。「プリンセス駅伝後はやるべき練習ができました。そこまでスピードで追い込んでいませんが、区間賞から1分以内で走ってほしい」
小林自身は「10kmは私にとって短い距離になります。10kmを得意とする選手たちと走る機会は貴重ですし、楽しみたい」と話している。

















