元日本代表の山ノ内も復調

しまむらには安藤ともう1人、日本代表経験選手がいる。山ノ内みなみ(32)は通信制の高校を卒業後、市民ランナーとして走っていた。その後実業団入りして18年アジア大会5000m(6位)、19年ドーハ世界陸上10000m(19位)に出場。20年以降は故障も毎年のように繰り返して代表から遠ざかっているが、シーズンベストは15分30~40秒台を維持している(自己記録は18年に出した15分21秒31)。

山ノ内選手(24年クイーンズ駅伝)

クイーンズ駅伝でも昨年は1区で区間5位、区間賞選手から11秒差で、チームを上位の流れに乗せた。チームの3位に大きく貢献した選手だった。「上り坂が好きなので、1区を走りたかったんです。念願がかないました」。

近年は以前よりもケガが少なくなって、今年も夏から練習が継続できている。「トレーナーさんから動きづくりも教わって、動きの面から変えています。今年は久しぶりに良い動きの感覚をつかめていますね。冬には実業団入りしてから初めてのマラソンも予定しています」

今年も1区なら昨年以上の走りが期待できるし、代表だった頃のレベルに戻れば3区の有力候補になる。