2030年見通しでは「生産量が大幅増」

作る・運ぶ・貯める・使うそれぞれの場面で新しい技術を用い、1つのシステムとして利用が進む水素だが、製造方法などによって種類が分かれる。

▼化石燃料を燃焼させたガスから製造
⇒【グレー水素】製造中に大量のCO2が発生
⇒【ブルー水素】製造中に発生するCO2を回収・貯蔵
▼再生可能エネルギーを使って水を電気分解して製造⇒【グリーン水素】

どう作られるかで環境負荷が変わってくるわけだが、IEAの報告書では、「2023年の世界の水素生産量」9700万トンのうち、水を電気分解してつくられる水素はわずか10万トン。大半を環境負荷の大きいグレー水素が占めている。

2030年の見通しでは水を電気分解してつくられる水素の生産量は23年の492倍(4920万トン)になるとされていて、その中でも再生可能エネルギーを使ったグリーン水素の増加が期待されている。

企業や自治体で活用が進むグリーン水素。
まだコスト面など課題はあるものの、「脱炭素社会」実現に向けた動きが広がっている。

(BS-TBS『Bizスクエア』2025年11月15日放送より)