GDPの6期ぶりマイナス成長をどう見る?

 そうした中、17日、内閣府が今年7月から9月までのGDP(国内総生産)を発表。年率換算で実質1.8%のマイナスで、1年半ぶり(6期ぶり)のマイナス成長になりました。

 ※GDP(国内総生産)とは…一定期間内に国内で産出された付加価値の総額 国の経済活動状況を示す

 株価が史上最高値、などといったワードも聞かれた中で疑問に思う人もいるかもしれませんが、木内氏によると「企業収益や株価は物価や円安の影響も受けた『名目値』」で、実質値では下がったということです。

 このGDPの“下振れ”に加えて、日中関係の悪化による訪日中国人減少の懸念もある中、木内氏は、これらが「国内の経済が危ない…!」と補正予算上積みの“動機”になりうると話します。

 一方で、GDPのマイナス成長について木内氏は「あくまでも短期的な変動であり急激に悪化しているわけではないが、長期的にはずっと低い成長率」と指摘。そのため、応急処置的に補正予算を上積みして景気刺激をすべきような状況ではないというのが木内氏の見立てです。