《記者にも思い当たる記憶が…回復の糸口は“向き合わないこと”》
実は、取材を進める記者にも10代のころ、思い当たる記憶がありました。

熊谷七海記者
「私の指が、スイッチに当たった位置によって、自分のいつものルーティンの位置から外れてしまったら“火事になるんじゃないか”…そうした不安が自分の中であって」
「過去には、そこに触れられないと、何回もスイッチを付けたり、消したりを繰り返してしまうことがあって…そうした不安と、どうやって向き合っていけばいいんでしょうか」
『こころsofa』臨床心理士 太田滋春さん
「今おっしゃった言葉にヒントがあって、向き合わない方が多分いいんですよ。ちょっと話半分で、ちょっとルーズになってみませんか?という感じ」

たとえ不安が生じても、無視するように受け流す。そして、何も起こらない体験を重ねていく。それが強迫性障害を治療する手立ての一つ『暴露反応妨害法』です。この取材を担当した記者の場合、「強迫性障害」を伝える報道を目にしたことで、不安との向き合い方に気づき、解消されていきました。

《この心の病を知ってもらいたい…“パンダ先生”としてネットに発信も》
“この病を知ってもらいたい…”。太田さんは“パンダ先生”と名乗り情報を発信しています。心を縛られ、自分を追い詰めてしまう人たちへメッセージを届けています。
『こころsofa』臨床心理士・太田滋春さんによるYouTube配信
「きょうはですね、その癖、強迫症かもしれませんよ…ということを動画で紹介してみたいと思います」

『こころsofa』臨床心理士 太田滋春さん
「強迫性障害は、確実に治る病気です。良くなった場合は、再発もかなり少ないと言われています。ぜひ希望に向かって一緒に足を進めていきたいと思います」














