「最後まで悩んだ区間配置」で選手が好走
Q.6位という結果の率直な感想は?
神野監督:本当にボーダー(13位)争いかな、と思っていました。みんなが100%を出したら8位はあるかもしれない、と思っていましたが、ここまで上の順位を取ることは想像していませんでしたね。みんなが想像を超える走りをしてくれたと思います。
Q.1区の山平怜生(23)選手が好スタートを切りました。
神野監督:今回、区間配置は最後まで悩みました。元々の配置から最後、1週間ちょっと前に変えています。山平も当初は4区の予定でしたが、調子が良かったので1区を任せようと。期待に応えて区間4位で来てくれて、完全に流れを作ってくれました。
Q.最長区間の堀尾謙介(29)選手も区間4位と良い走りでした。
神野監督:10月頭の世田谷記録会10000mでは29分14秒17で、チーム内でも全然良くなかったんですが、10月中旬から一気に調子が上がってきました。最後は堀尾の力を信じてエース区間を任せました。4区の木付琳(26)は10月の記録会で5年ぶりに10000mの自己記録を更新して(28分21秒06)、3区を走ってもらうつもりでした。記録会後に少しケガもあって、まだ回復段階ということで3区は堀尾にお願いして、木付には4つある8.2km区間の中で一番重要な4区を任せました。状態は良くなかったと思いますが、あきらめない走りをしてくれました(区間10位)。5区の栗原直央(23)は学生時代まで1500mが専門で、駅伝とは無縁の世界にいた選手です。MABPマーヴェリック(M&Aベストパートナーズのチーム名)に入って夏合宿では距離走も頑張りましたし、苦手なクロスカントリーも必死な顔をして走って、夏が明けたら体つきが変わっていましたね。今日が初めての駅伝でしたが、役割を全うしてくれました。
Q.当初の目標は2年目でのニューイヤー駅伝出場でした。前倒ししての出場も監督として考えていた?
神野監督:創部したときの目標は2年目の出場でしたが、1年目からメンバーが揃ったので、その頃から狙っていけるな、という思いはありました。2年目に行くのなら、1年目から本気で目指す経験をしておかないといけない。2年目のための1年目ではなく、1年目からこのメンバーで東日本を通過しよう、と4月から言い続けてきました。熱意や大会への思いで結果も変わる、ということを今日の走りで証明してくれたと思います。

















