土が掘り返されている場所は要注意

ABURAYAMA FUKUOKA 自然観察センター 大野敦子さん
「油山ですと、イノシシがミミズとかを探したり掘っているような場所が時々見られます。草をちょっとどけて下にいるミミズとかを多分探していたんじゃないかと思います。イノシシがよく利用する所にいるので、おそらくこういう場所で待ち構えていて、イノシシがやってきて動いているときにまた付いて血を吸ったりというようなことかなと思います」


マダニがよく潜んでいるのが、土が掘り返されり、水がたまっている場所。

イノシシがエサを食べていたとされる場所です。

マダニはイノシシなどの野生動物に寄生し、移動します。

そして、人に移って血を吸います。

致死率は10%~30%

そのマダニが、SFTSのウイルスを持っていた場合、感染症を引き起こすことがあるのです。

SFTSは発熱や嘔吐、下痢などが主な症状で、致死率は10%から30%とされています。

山道で土を掘り返したような場所を見かけたら、まずは近づかないことが重要だと大野さんは言います。

Qこういった、ある程度道ができているところは大丈夫なんですか?

ABURAYAMA FUKUOKA 自然観察センター 大野敦子さん
「そうですね、道があっても真ん中を通っていただければ。それとマダニはそんなに動きが速くないので、普通のペースで歩いている分には多分そんなに素早い動きで付くっていうことはないと思うんですが、立ち止まったり中に入ってじっと過ごすことは気をつけた方がいいと思います」