子育てで孤立する親子を救おうと読谷村で始まった県内初の取り組み「赤ちゃん食堂」をご存じですか。活動を始めたのは自身も5人の子を育てる助産師の女性。離乳食のアドバイスを受けながら親同士がつながり、悩みを共有する新たな支援の形が生まれています。
子育て中に直面する「離乳食」に関する悩み。この日、開かれていたのは乳幼児と保護者を対象にした県内初の「赤ちゃん食堂」です。悩みを共有し親同士もつながれる新たな居場所として、全国で注目を集めています。
参加した親
「気分にむらがあるので椅子乗せた瞬間にぎゃーとなるときもある」
「好きなもの以外は嫌々言ってなかなか食べないからレパートリーが偏っちゃう」
助産師 西平美幸さん
「私も離乳食得意とか上手くいった人じゃないからそれ前提で何喋ってもいいです」

開催したのは、読谷村にある「てのひら助産院」で助産師を務める西平美幸さん。元々は中部病院周産期母子医療センターで働いていましたが、出産だけでなく幅広く母親たちを側でサポートしたいと9年前にお産や産後ケアも行う助産院を開業しました。
助産師 西平美幸さん
「忙しくて搬送されてくる病院でもあったんですけど出産がゴールで1か月検診までしか私たち会えなくて。出産だけでなくそれからずっと関われる人になりたいなと思ったのが開業の最初のきっかけ」
自身も5人の子を育てながら地域の頼れる存在として母親たちに寄り添っています。先月から、新たな支援の形として始めた「赤ちゃん食堂」。毎月第2水曜日に開かれていて、離乳食に関する悩みを共有し食を通した交流の場を提供します。参加したのは6組の親子。”嫌がって食べない””食べられる食材が増えない”などそれぞれ悩みを抱えていました。

参加した親
「こっちも焦ると子どもに伝わって全然食べてくれなかったりするので、今日はここで相談して習いながら」
この日のメニューは豆腐ハンバーグや煮込んで柔らかくした野菜。月齢に合わせて硬さや大きさを調整し、その子の成長に合わせた食事を用意します。手掴み食べに挑戦する子や、初めての食材に奮闘する子も。ここでは、実際に離乳食をあげながら助産師に悩みを相談できるのも魅力の一つです。
参加した親
「集中力もあるから早く食べさせなきゃとやっていたけどそんなたくさん食べさせなくても、良い食材を楽しく食べさせたらいいんだなと思った」














