2025年10月30日の午後、静岡県御殿場市の御殿場プレミアム・アウトレットで「空飛ぶクルマ」のデモフライトが初めて行われました。100年に一度のモビリティ変革とも言われる技術に期待が高まっています。

<東部総局 竹川知佳記者>
「御殿場プレミアムアウトレットです。店舗のすぐそばの駐車場の中央に空飛ぶクルマが準備されています。これから初フライトを迎えます」

御殿場プレミアム・アウトレットで行われたデモフライトは、空飛ぶクルマのサービスを展開するAirXなどが実施しました。

フライトした「空飛ぶクルマ」(eVTOL)は電気で動いており、1回の最大飛行距離は30キロメートルです。時速130キロまで出すことができますが、30日は時速36キロで高度40メートルを飛行しました。

<竹川記者>
「空飛ぶクルマの座席を見ると、人は乗っていません。プログラム通りに動く自動運転となっています」

この空飛ぶクルマには操縦席がなく定員は2人です。飛ぶ際の音の大きさはヘリコプターなどよりも20デシベルほど低く、地下鉄の車内程だといいます。垂直に離着陸するため、狭い場所でも飛行することができます。

<搭乗した検査員>
「ヘリコプターと違って揺れが全くないので、エレベーターのような感覚。安心して座っていられるような感覚」

乗り心地を体験した一般客も。

<試乗した人>
「上にプロペラがないので上も良く見える。ヘリコプターに乗ったことがあるが、それとはまた違う景色なのでいいかなと思った」

御殿場プレミアム・アウトレットでは将来的に、空飛ぶクルマでの遊覧サービスを検討しています。

<御殿場プレミアム・アウトレット 加藤健太支配人>
「現段階でもヘリコプターによる遊覧飛行は行なっているので、将来的に空飛ぶクルマが商用的に使用が認められれば、遊覧飛行で空飛ぶクルマをイメージできると思っている」

100年に一度のモビリティ革命ともいわれる「空飛ぶクルマ」。さまざまな可能性を秘めています。