“ハリケーン・ハンター”メリッサに突入し観測 ハリケーンの中心は

10月28日(日本時間29日)、メリッサはジャマイカ南西部にカテゴリー5の勢力で上陸。この時点での最大風速は約83m/s、中心気圧は892hPaという記録的な数値を示していました。

このメリッサを観測したのが、アメリカ空軍の第53気象偵察飛行隊、通称「ハリケーン・ハンター」です。日常的に気象偵察飛行を行う世界唯一の部隊です。

ハリケーン・ハンターは、C-130輸送機スーパーハーキュリーの派生型WC-130Jという航空機を運用していて、最大風速80m/sに達するハリケーンの中を飛行。国立ハリケーンセンター(NHC)にとって不可欠な気象データを直接収集しました。

2024年9月 WC-130J アメリカ軍撮影

アメリカ軍が公開した映像では、WC-130Jが中心付近の雲を抜け、メリッサの目に入る様子が確認できます。巨大な壁のようにそそり立つ雲の上は、雲から太陽の光が透けて見えています。

アメリカ軍撮影 メリッサの目の中 画像の前後の様子はこの記事の動画で確認できます

青空が見えている画像も公開されています。下にも発達した雲が確認できます。
【写真で見る】ハリケーン・ハンターが撮影したメリッサの中心この他の写真

アメリカ軍撮影 ハリケーン・メリッサの目 右にはWC-130Jの翼が見える