ハリケーン・ハンター部隊のWC-130Jは、気象レーダーや気象観測用の機材を搭載していて、ハリケーンの中心に向けて複数回飛行し、ドロップゾンデという観測機器を投下します。ドロップゾンデは、パラシュートで落下しながら気圧や風速、風向きなどのデータを収集し、WC-130Jに送信することができます。

アメリカ軍撮影 メリッサの中心 13枚目以降にもハリケーン・メリッサの画像を掲載しています


WC-130Jが収集したデータは、衛星経由で国立ハリケーン・センターなどアメリカの防災機関や研究者に送ることができ、ハリケーンの予報などに活用されています。

2022年9月 ハリケーン・イアンの中を飛行するWC-130Jの操縦席 アメリカ軍撮影

ジャマイカなどでは死者を含む被害 メリッサの進路予想は

メリッサが上陸したジャマイカでは、年間平均降水量800ミリ強を上回る1,000ミリという記録的な雨量が観測されました。南部沿岸では約4メートルに達する高潮も発生したと伝えられています。カリブ海地域では、少なくとも7人の死者が報告されています。

アメリカハリケーンセンターHPより 進路予想
日本時間29日夜 メリッサの位置はキューバにある アメリカハリケーンセンターHPより NATIONAL HURRICANE CENTER and CENTRAL PACIFIC HURRICANE CENTER


メリッサはジャマイカを通過した後、日本時間の29日午後6時ごろにはキューバに上陸しています。