内戦下で起きた大地震 被災地に空爆も 支援物資断ち切りの指摘も

記者
「マンダレーから川を挟んだ対岸にあるのが、ザガイン管区です。ザガイン管区の一帯は民主派武装勢力が支配していて、軍との激しい戦闘がたびたび起きているということです」

民主的な政治を求めて武器を取った若者たち。クーデター以降、軍の弾圧に抵抗するため軍事組織を結成し、以前から軍と対立していた少数民族の武装組織とも連携しながら、戦ってきた。

民主派の支配地域が点在しているザガイン管区は、地震で最も大きな被害を受けた地域だ。軍は、こうした被災地にも空爆を続けている。

「見て、これは軍の仕業です」

男性が持っているのは遺体の一部だ。

ここは民主派が運営する学校で、軍の空爆により7歳から16歳までの子どもたちと教師、あわせて24人が亡くなったという。

軍は地震後、停戦を表明した間ですら各地で空爆を繰り返していた。さらに軍は、戦闘地域で使われることを警戒し、被災地への支援物資を断ち切っているという指摘もある。

記者
「トラックも止められているね」

ザガインに繋がる橋の付近では、複数の検問所で軍の兵士や警察官が、物資を積んだトラックなどをチェックしていた。

匿名を条件に、私たちの取材に応じたザガインの住民は…

ザガインの住民
「家は全然修理できていません。米、油、塩、薬、建築資材は全く入ってきません。あるものを食べ、なくなれば飢えるしかない」

届かない物資。地震後、戦況にも変化が…。