プロ野球ドラフト会議が23日に開かれる。運命の日に吉報を待つ栗山雅也(21)は西南学院大学で主将を務め、その恵まれた体格から3年時には本塁打王を獲得した主砲だ。三代続くぶどう農園で育った栗山は野球を始めた頃から家族に支えられてきたという。学生主体のチームから成長を遂げた強打者が、家族への恩返しを胸にプロの舞台を目指す。
“栗山ぶどう園”で育まれた原点
九州六大学野球リーグに所属する西南学院大学では公式戦で通算7本塁打、大学3年の秋季リーグでは4本塁打を放ち、本塁打王を獲得した栗山。身長190cm、体重90㎏と恵まれた体格に50m走6秒10の俊足、さらに遠投100mと抜群の身体能力を誇っている。「大卒でプロに行きたいと思っています。この大学はスポーツ推薦もありませんし、室内練習場だったり、寮とかもないので西南学院大学からプロに行くことに価値を感じている」と闘志を燃やす。
大分・日田市出身の栗山の実家は三代にわたりぶどう農園を営んでいる。“栗山ぶどう園”の畑は数か所あり、直売所も併設されていて販売も行う。現在は父・母・祖母で営んでおり、客足が絶えない人気店だ。幼い頃から収穫などの手伝いを行っていた栗山は「夏休みには毎日手伝いをしていて、体力がすごくついたと思う」と当時を振り返る。