■高市新政権について専門家は…「ものすごくマッチョな政権」
堀キャスター)
合意文書を見ても、高市新政権は、「⑨外国人政策の厳格化」や「③憲法改正」など、強固な政策が目立ちますが、宮本先生はどう思われますか。

北海道文教大学 宮本融 教授)
ものすごくイデオロギー的にも、それなりに納得して「なるほど」と思うことがたくさん書いてあって、私は非常におもしろく読みました。ものすごく「マッチョ」です。女性初の総理ですが、全く女性を売りにしていません。女性活躍大臣とか子育て担当とか、いま特命大臣の一番最初に出てくる文言がない。彼女はそういうことで総理になったのではないと、訴えたいというのは明らかです。

公明党への嫌がらせのような政策についてですが、気合いを入れれば、臨時国会で、議員50人削減というのは通りうる情勢です。閣僚名簿を見たら、公明党の支援を受けていない4~5人のうち、2人が入っている。完全にこれは、公明党に対する決別にも見えます。

もともと、北海道での維新は、鈴木宗男議員が自民党を離れたから、大地が維新になっただけで、そもそも自民党に近い人たちです。

■維新との連立で、北海道の政治地図が大きく変わる

堀キャスター)
連立を組む維新は、党のホームページによると、道内の自治体で活動する地方議員は現在、道議1人と札幌市議1人、千歳市議1人の合わせて3人です。
北海道内の政治地図は、今後どう変わりそうですか?

北海道文教大学 宮本融 教授)
維新は、比例で1議席くらいとれる実力はもともとあるといわれています。小選挙区で何人かは立てると思います。そうすると、自民党は公明党の支援もなく、維新に持っていかれて、さらに比例復活の枠も減るのではないか。大変厳しいことになると思います。

堀キャスター)
ここまで26年間、中央も地方も、自民党と公明党で関係を作ってきました。今後の国政で、地方の自公の関係はどうなっていくのでしょうか。

北海道文教大学 宮本融 教授)
地元はものすごく密接につながっています。社会的にも、公明党の支援層と自民党の支援層は、町内会では似たような人たちが重なっているので、それが支えて来ましたが、ここまで国政が相反する形になると、公明党の支援者としては納得できないという形になるのではないかと思います。地方にも亀裂が入ってくると思います。

堀キャスター)
今後、どうなっていくのか注目です。