さらに、杉谷氏は垣内のプレー以外の面にも注目。「この選手は甘いマスクで、スター性も間違いなく兼ね備えている。活躍したら女性人気も出てくる。右投げ左打ちで背が高くスラっとしてる、さらに甘いマスク、高橋由伸さんみたいになって欲しいな」と、巨人時代に天才的な打撃と甘いマスクで絶大な人気を誇った高橋由伸さんに、そのスター性を重ねた。
近藤健介選手や高橋由伸さんといった選手になぞらえて、垣内の将来に大きな期待を寄せる杉谷氏。垣内がプロ入りしたら、群雄割拠の外野争いに足を踏み入れるわけだが、プロ入りしたらどんな成長曲線をイメージしているのか、聞いてみた。
「2~3年間身体作りをして、3年目には1軍出場。5年目に大卒の選手と比べられるので、レギュラー争い。6年目にはレギュラー、そんな成長をしてほしい」。入団後、即戦力とは言えないものの、杉谷氏は、垣内をイチオシ選手として「今年のドラフトで必ず獲得しておくべき」と改めて強調。「じっくり育てられてるというのと、まだ伸びしろがあるから、今年獲得しないと4年後、大卒のドラフトになった時にはドラフト1位になってしまう。今年絶対獲ったほうが良い」と理由を説明した。
杉谷氏がインタビュー内で命名した「甘いマスクの打撃職人」垣内。プロの扉は開くのか、どの球団が獲得するのか、運命のドラフト会議は10月23日に行われる。
■垣内凌(かきうち りょう)
2007年7月12日生まれ、18歳。187㎝、87kg。右投左打、外野手
福岡から埼玉の名門・浦和学院に入学。甲子園出場はないが、3年春は県大会優勝。関東大会準々決勝では、横浜の織田翔希(2年)から3打数2安打1本塁打を放つ。3年夏は3回戦敗退。高校通算27本塁打。