万博の記憶を感じられる場所に…
日本でしかできない体験を求めて外国人観光客も多く訪れている中、万博跡地の活用法が注目されますが、その成功は稼ぐことだけではありません。
跡地の開発に関して、事業者公募の前段階(今年1月)に民間の企業グループから2つの案が提示されています。
■大林組など…サーキット場などアミューズメント
■関電不動産開発など…水辺のリゾート
サーキット場については、関西の財界トップである関西経済連合会・松本正義会長が「もう少し夢のある企画にならないのか」と今年7月の記者会見の中で言及。跡地活用の前提として万博の思いを後世に残すものがいいのではないかと考えると、サーキット場は万博とつながるのか?と問題提起したのです。
過去のケースをみてみると、1970年の大阪万博の跡地は、「万博記念公園」として整備されています。公園内には太陽の塔がそびえ立っていて、万博がここで行われたということを目で見て肌で感じられる場所になっています。
2005年の愛・地球博の跡地は「愛・地球博記念公園」となっていて、公園内にはジブリパーク(予約制)もあります。ジブリパーク内にある「サツキとメイの家」は、愛・地球博のときに人気だったパビリオンを転用しています。
夢洲の跡地も同じように、「大阪・関西万博の記憶を感じられる」ような場所にする。それを踏まえた上でどう活用するのが良いか、考えていくべきではないでしょうか。