大阪・関西万博が閉幕して2日目。最終的な一般入場者の総数は2557万8986人と発表され、愛知万博を超えました。その盛り上がりから一定の成功と見る人が多いのではないでしょうか。一方、万博が成功したかどうかは“これからが大事”という意見もあります。専門家たちはこの万博をどう見たのでしょうか?
「観光」を、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏、「経済」をアジア太平洋研究所・稲田義久氏、「理念」を大阪国際大学・五月女賢司准教授に取材し、大阪・関西万博を「3つの異なる視点」から振り返ります。
リピーターが”宣伝部隊”となって後半から入場者が増加

10月14日に大阪・関西万博の最終的な一般入場者の総数は2557万8986人と発表されました。当初の目標の2820万人には届きませんでしたが、7月以降右肩上がりとなっています。
会期前半には4月に「空飛ぶクルマの破損」「自動運転バスの事故」、5月には「ユスリカが大発生」、6月には「レジオネラ属菌」など少し残念なニュースもありました。
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ではなぜ7月から入場者が増えたのでしょうか?航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏は、12日・13日と再び会場上空を飛行した「ブルーインパルス」と、マツケンサンバなども披露された25日~29日の「大阪ウィーク」などのイベントの存在が大きかったのではと分析しています。
さらに入場者が増えた時期には「夏休み」と、夏休み期間に何度も入場できる「夏パス」のスタートが重なりリピーターの増加につながりました。そうした人たちは、何度も通うだけでなく、“万博の宣伝部隊”になり、SNSでの口コミの中心になって情報量が増えていったことも入場者の増加につながったとみられます。














