維新の“楽観的スタンス”は誤算か? 協議で発覚した「そう簡単じゃない」自民の姿勢

井上キャスター:
確認ですが、14日の国対委員長会談の段階では、「自民党が企業・団体献金など折れるんじゃないか」ということが伝えられていた可能性がある?

星浩さん:
ある程度、「前向きなニュアンスを出しますよ」ということを言って、維新側がそれに対して非常に楽観的なスタンスになったことが吉村代表の15日夜の発言に繋がっていったんだと思いますが、実際、その蓋を開けてみると「そう簡単じゃありません」と。

「消費税」が出てきたということは、この前の総裁選挙でも消費税は全員が「下げない」ということでしたし、自民党からするとなかなか飲みにくい話なので、そこで両方が折り合える“玉虫色の合意”というのはなかなか作りにくいと思うんですよね。これは少しこじれる可能性も出てきましたね。

出水麻衣キャスター:
維新の藤田共同代表も会見で、「具体的にこの2点で折り合えなかった」と話していましたが、やはり「消費税」と「企業・団体献金の廃止」を表だって言ってしまうことで、より決着しづらくなって、譲り合えなくなってくるということはないですか?

星浩さん:
維新側もここで妥協すれば、「結局、自民党に対する数合わせで折れたんじゃないか」ということになって、組織の中ももたないですから、維新も仮に合意すれば、一部の選挙区調整で、維新側が候補者を下ろすということにまで行きますから、相当な合意を得ないと、曖昧なままではなかなか引き下がれないという事情はあると思いますね。