184日間にわたって開催された大阪・関西万博は10月13日、閉幕となりました。

 閉会式には、秋篠宮ご夫妻や石破総理も出席。2030年の開催国であるサウジアラビア・リヤドに博覧会国際事務局の旗が手渡されました。

 (大阪府 吉村洋文知事)「6か月間、世界が1つになりました。世界の皆さん。そして日本国民の皆さん。ありがとう」

 会場内ではいたるところで特別イベントを開催。フィナーレが近づくと、大屋根リングは万博最後の花火を見ようと大勢の来場者で埋めつくされました。

 午後6時半すぎ、花火が打ち上がると会場からは大きな歓声があがり、さらにドローンショーも。これで終わり…かと思いきや、ミャクミャクが登場するサプライズ演出。最後まで来場者を楽しませます。

 ミャクミャク「また、どこかで会えるといいな」

 閉幕間際、ミャクミャクグッズを求め“駆け込み”の長い行列が…

 「(ミャクミャク)好きすぎてやばいです。きのう金額を計算したら70万円ぐらい。(Q70万円?)70万円。お土産だけで70万円ぐらい買いました」

 閉幕時間が近づく中、西ゲートではスタッフが並び、笑顔で来場者とハイタッチを交わします。

 (スタッフ)「またどこかでお会いしましょう。ありがとうございました」

 「帰るのさみしいですね。この空気を吸えただけでもとても幸せでした」

 午後10時。閉幕時間となりましたが、会場内は依然として混雑していて、ゲートを閉めることはできません。

 「(Q閉幕時間を過ぎてなぜここに座っている?)出てから電車に乗るまでもけっこう待つので、少し歩きやすくなるまで(ここにいる)。もう帰ってこられないので。二度とここに。ギリギリまで(ここに)」

 閉幕時間を1時間以上過ぎても会場内に居残る人が…そして、午後11時40分に東ゲートが完全に閉鎖されました。

 閉幕を惜しんでいたのは万博のスタッフも同じ。一般の来場客が帰ったあと、最後の様子を目に焼き付けようとするスタッフらの姿がありました。

 (ゲートのスタッフ)「最後に名残惜しく、周りの仲間と分かれを惜しんでおります」
 (ゲートのスタッフ)「感無量で半年間やりきれたなと。胸いっぱいで言葉が出てこないです」
 (フューチャーライフビレッジのスタッフ)「めっちゃ寂しいです」
 (フューチャーライフビレッジのスタッフ)「いつもはすごく忙しいからそんな交流する機会もなくて、最後の日にお祭りみたいになってすごく楽しかった」

 思い出も、課題も。184日間、計2557万8986人の一般来場者が訪れた大阪・関西万博は、こうして幕を閉じました。

 そして閉幕から一夜明けた14日。会場のあちこちで早くも撤去に向けた作業が始まっています。

 人気のオランダパビリオンでも片づけは始まっていました。静かに作業の様子を見つめるオランダパビリオンのプロジェクトマネージャー・ナルディさん。閉幕を迎えたいま、どのような思いなのでしょうか?

 (ナルディ・ヨンカースさん)「今でも感情がよみがえってきます。私たちはうれしくて誇らしくて本当によくやったと思っています。たくさんの来場者に恵まれて、本当にすばらしい時間でした。そして同時に終わってしまったことがとても寂しいです」

 各パビリオンで着々と片づけが進む中、まだ13日閉幕日の“余韻”が残っているのでしょうか。こんな人たちも…

 (ネパール館 スタッフ)「万博はまだ終わってないよ!」

 名残を惜しみつつ、各国パビリオンの移設や解体作業は進められます。