「これからは公明党らしさを前面に出す」

上村キャスター:
今回の決断ですが、公明党にとっても痛いところもあると思います。

比例票はこの20年で激減し、2004年のときは862万票あったのが、2025年は521万票まで減っています。どのようにして票を取り戻していくとお考えでしょうか?

公明党 斉藤鉄夫 代表:
「公明党らしさを前面に出す」ということだと思います。

「クリーンな政治」というのは公明党の1丁目一番地ですが、これまで自公政権の中で、自民党の不祥事があったら、そのダメージは自民党そのものよりも、一緒にやっている公明党の方が特にダメージが大きいということで、比例票が減るということがありました。

これからは、清潔な党、人権の党、平和の党、地域の党という公明党らしさをしっかり出し、中道改革の中心軸になっていく。

中道というのは「真ん中」という意味だけではなく、「人間中心」という意味です。人間という存在を中心にして、イデオロギーではなく人間を優先して考えていく。そういう中道主義、改革主義を前面に立てて、それに賛同してくれる他の党の方と協力しながらその道を開いていく。そういうことに国民の皆様のご支持を得て、減った票をまた取り戻していきたいと思います。

上村キャスター:
そうすると、今回の連立離脱が反転攻勢の第一歩と捉えていますか?

公明党 斉藤鉄夫 代表:
まさにその通りでございます。公明党らしさ、公明党が本来主張することをもっと前面に主張して、これまでは与党の一角ということで、与党との政策協議、与党の全体の中の整合性の中でしか政策提案ができなかったわけですが、これからは公明党独自の政策提案もどんどんしていきたいと思ってます。

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<プロフィール>

公明党 斉藤鉄夫 代表
2024年11月 公明党代表に就任
岸田・石破両内閣で国交大臣を務める

岩田夏弥
TBS報道局 政治部長
元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当