「“連立離脱して良かった”という声の方が多い」

TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
地方組織の皆さんとの会議ではかなり侃々諤々、色々な議論が出たということを聞いております。

そして、代表一任を取り付けて今日臨んだということで、大変重い決断になったわけですが、支持者の皆さんからは色々な声が代表には届いているかと思うのですが、反応はいかがでしょうか?

公明党 斉藤鉄夫 代表:
今日、たくさんのメールがきましたが、「よく決断した」という声や、「やはり連立離脱は行きすぎだったのではないか」という両方の声が来ましたが、「離脱してよかった」という声の方が多いです。

喜入友浩キャスター:
「やはり連立しといた方がよかったのではないか」という声に引っ張られるような気持ちは今ないですか?

公明党 斉藤鉄夫 代表:
もう決断しましたので、これから公明党として我々中道改革の軸になっていく決意しております。

今回、我々が「政治とカネの問題」を連立協議に上げざるを得なかったのは、参議院で公明党は大敗しました。そのことで私は全国を歩いて皆さんの声を聞きました。それを「総括」という形で文章にしましたが、地域の自民党の広報を一生懸命応援している我が党の支持者が、自民党の問題である「不記載問題」を自民党にかわって説明して、「どうかこの人を応援しましょう」と言って努力に努力を重ねてきた。

ですが、「もう限界です」と。「自民党の不祥事を、なぜ公明党の私達が有権者の皆さんに向かって説明しなきゃいけないんですか」と。「自民党の人はほとんどしてないのに、何で公明党が説明しなきゃいけないんですか、もう限界です」という声をいっぱい聞いてきました。

そういう声を受けて今回、この懸念の中で、特に「不記載問題」について、有力議員の秘書が起訴されるという新たな事実もあった。それに対して、「もう禊は済んだ」ということで説明責任を果たそうとしていないというような姿もございました。

そういう意味で、「『政治とカネの問題』だけは1丁目一番地の問題で、この解決がなかったら連立政権はない」ということを最初にお会いしたときから申し上げていても、今回も具体的な回答がなかった。

色々な声がありましたが、「政治とカネの問題」について一定の前進があるということを前提に、「それがなければ決着すべきではない」という声が多かったので、今回こういう決断をさせていただいたところです。