博覧会協会が発注した建設でも未払い…協会「協会が立ち入れるものではない」

 そんななか、その博覧会協会が発注した工事でも未払いを訴える声が上がっていることが分かりました。

 山口県内で建設業を営むBさんは、博覧会協会が発注した2か所の休憩所の工事を3次下請けとして担当しました。しかし、壁面の仕上げが変更になったことに伴う追加工事などの費用が未払いになっていると訴えます。

(休憩所工事・3次下請け Bさん)「400万円くらいです。人のいい下請けさんに『すいません』と言って(支払いを)待ってもらっています」

 Bさんは追加工事の費用を2次下請けを通じて1次下請けに請求しましたが、支払いはできないと伝えられました。工事の発注元である博覧会協会にも相談しましたが「協会が立ち入れるものではない」と言われたということです。

 Bさんは今年7月、追加工事費用など400万円あまりの支払いを求めて1次下請けなどを相手取り、山口地裁に提訴しました。
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(Bさん)「結局、税金を使った仕事じゃないですか、この分(休憩所の工事)は。どういう(お金の)使われ方をしているのか皆さんに知ってもらいたい」

 MBSの取材に対し1次下請けの会社は「不当な未払いはしておらず、工事費用は全て支払ったと認識している」としています。

 一方、協会は「訴訟になっていることから個別の案件には答えられない」とコメントしています。