2024年1月、青森県八戸市で水で濡れた5歳の女の子を放置し、死亡させた罪に問われている33歳の男の裁判員裁判の初公判が青森地裁で開かれ、男は「水はかけていない」などとして、無罪を主張しました。

起訴内容などによりますと、関川亮 被告(33)は、2024年1月、八戸市のアパートで5歳の宮本望愛(のの)ちゃんを交際していた、望愛ちゃんの母親と共謀して浴室に連れて行きました。

そして、水で濡れた望愛ちゃんを約4時間半にわたって放置し、死亡させた罪に問われています。
青森地裁で開かれた初公判で、関川被告は、望愛ちゃんに水をかけて水の溜まった浴槽に入れたことや、約4時間半にわたり放置したことについて「違います」と否認し、無罪を主張しました。

6日の裁判で検察側が明らかにしたのは、外の気温が氷点下、浴室が推定8℃のなかで関川被告が、望愛ちゃんを着衣を身に着けた状態で水で濡らしたと指摘しました。
一方で弁護側は、自宅の浴室に娘を置き去りにしたこと事態が、生命や身体に危険を生じさせた遺棄の罪に当たらないと主張しました。