クマによる被害が全国で相次ぐ中、クマに襲われて死亡した人の数が過去最多となった2023年度に並んだことがわかりました。

環境省によりますと、クマに襲われて死亡した人の数は今年4月から8月末の時点で、北海道で2人、岩手県、秋田県、長野県でそれぞれ1人、あわせて5人にのぼります。

今月には宮城県と長野県で2人の死亡が確認され、死因の特定が進められている中、宮城県で死亡した女性はクマに襲われたと特定されたということです。

これにより、今年度のクマの被害による死者数は6人となり、過去最多となった2023年度に並んだことがわかりました。

また、長野県で死亡した男性がクマの被害による死亡と特定された場合、死者は7人となり過去最多を更新することになります。

クマはこれから冬眠に備えてエサを探すなど動きが活発になるとみられていて、環境省は「今年は夏の暑さにより、クマのエサとなるどんぐりが東北地方などで不作となる予報が出ている。秋の行楽シーズンは特に注意が必要」としています。