■第79回国民スポーツ大会 成年男子800m決勝(4日、滋賀県彦根市・平和堂HATOスタジアム)
国民スポーツ大会の成年男子800m決勝に落合晃(19、駒沢大)が出場し、1分45秒20の大会新記録で優勝した。
3日に行われた予選を1分48秒80の組1着で決勝進出を決めた落合。決勝では地元・滋賀県出身ということもあり、大きな声援を受けスタートを切ると、200m付近で2番手からトップに立った。そのまま先頭でラスト1周に入り残り半周となった所でスピードを上げ、後続を突き放し、そのまま1着でフィニッシュ。大会新記録でのレース制覇となった。
レース後の場内インタビューで落合は「今回は地元の滋賀で行われるということで、少しでも恩返しできるような走りができればと思って走って、日本記録までは届かなかったんですけど、優勝という形で恩返しできたかなと思います」と笑顔を見せ、「たくさんの声援の後押しがあって、ホントに声援があったからこそ走り切れた」と応援の声に感謝を述べた。
さらに「これからも日本記録の更新と世界と勝負するのが目標になってくるので、ロサンゼルス(五輪)と(世界陸上)北京と勝負できるように準備していきたい」と、先を見据えた。
東京世界陸上代表の落合は、9月16日の男子800m予選に出場し1分46秒78の組7着、世界陸上での日本人最高記録をマークしたが、予選通過はならなかった。日本記録保持者の落合は、ラスト400mの鐘を聞くと積極的にスパート、直線でもスピードが落ちずに、2人を抜いてフィニッシュした。「国立の舞台で大声援を受けながら、走ることがすごくうれしいですし、応援して下さった全員の方々に感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔で答えた。