漁師たちが手放したもの
馬毛島へ向かう漁船。
島の東側の海は、地元の漁協が国の補償金22億円を受け入れ、漁業権を一部放棄しています。

(漁師 濱田純男さん)「軍事基地をつくる時は、(漁師全員の)了解をもらってやるのが本当でしょ」
馬毛島で40年以上漁を続けてきた濱田純男さん。国を相手に基地建設の差し止めを求める訴訟を起こしています。
国は、濱田さんらが権利を持つ土地「入会地」を残し、島のほとんどを買収。入会地に行くには、手前の国有地を通る必要があります。

(防衛省職員)「馬毛島国有地への立ち入りは原則認めていない」
(濱田純男さん)「何も話をしないでこんなやり方を。みんなお金に釣り上らげれて」