「チケットが0枚に」チケットが知らぬ間に第三者に譲渡

なかなか予約が取れない中、チケットが知らぬ間に第三者の手に渡っているケースが相次いでいます。
チケットが知らぬ間に譲渡
「自分も結構用心深くしていたので、まさか(被害に)あうと思っていなかった」
大阪府に住む女性。チケットを購入し、9月11日の入場予約を済ませていました。ところが、万博のウェブサイトにログインしようとしたところ…
チケットが知らぬ間に譲渡
「ログインができなくて、あれ?と思って。(パスワードが)間違っているはずないのに入られへんなと」
仕方なく女性はパスワードを変更し、ログインし直すことに。しかしログインはできたものの、本来出てくるはずのチケットは表示されませんでした。
チケットが知らぬ間に譲渡
「万博側のエラーで表示されていないのかなと思って問い合わせしてみたら、『エラーではなく譲渡されています』と言われて、『え?』となった」

チケットが知らぬ間に譲渡されていたのです。万博の公式サイトには家族や友人などにチケットを譲渡できる機能があり、その機能が悪用されたとみられます。
巧妙な手口による不正アクセスの被害を訴える人も…

不正アクセス被害を訴える人
「ログインしてみると、チケットが0枚になっていた。アプリで見ていたら『7枚受け渡し済み』になっていて」
子どもの分も含め、7枚のチケットを保有していたという女性。入場する日時とパビリオンの予約が済んでいましたが、ウェブサイトにログインすると所有枚数は「0枚」となっていました。
そもそも、サイトにログインするにはIDとパスワードに加えて、メールアドレスや、顔認証などでの二段階の認証が必要です。女性は、顔認証による二段階認証をしていたそうです。しかし、知らぬ間に「メールアドレスでの認証」に切り替えられていたといいます。
不正アクセス被害を訴える人
「チケットの受け渡しとか何かしら(変更の)動きがあれば通常メールが来ると思うが、何も自分のフォルダに残っていなくて、跡がない」
女性は、チケットの返金や再発行ができないか問い合わせましたが、博覧会協会からは「協会としては、不正アクセスなどの形跡はなく、対応できない」という回答でした。
不正アクセス被害を訴える人
「ただただ悔しい。(チケットを)再発行していただいてもいいのかなというのと、そういった対応ができないなら、こういう経緯で受け渡しされたというような、調べた姿勢だけでも見せていただけたら落ち着いたかなと思う」
協会は、不正の疑いがあるチケットは無効化しているということです。