「笛」や「鈴」はやはり有効 出会い頭が一番危険! 餌付けは「殺人ほう助と同じ」

 では、我々にできることは何なのか。個人でできる対策と社会全体でできる対策を見ていきます。

 まず、クマに遭遇しないために。クマは▽目は悪く、耳と鼻は良い ▽高音に警戒するという特徴があるため、「笛」や「鈴」はやはり有効です。

 それでも遭遇してしまった場合は、クマと距離があり、クマ側が気づいている場合は、確認しながら後ずさりして離れていきます。

 距離があり、まだクマ側が気づいていないときは、穏やかな声で「おーい」などと大きく手を振ると、クマは自分より大きな動物だと認識して、逃げていくということです。

 クマが気づいていない場合、そのまま逃げるのがいいのでは…?と思ってしまいがちですが、近い距離でばったり出会った場合、クマは驚いて人間を攻撃してきます。“出会い頭”が一番危険だということです。