枕崎は終戦の3年前、昭和17年8月に九州の西を北上した台風16号でも大きな被害を受けました。枕崎市立図書館には、当時の様子を伝える写真が保管されています。
宮内さんの自宅にはこのときに枕崎警察署から各家庭に配られた紙が残っています。通知書では日本軍の士気を下げないよう、戦地で戦う家族などに台風の被害について知らせないよう呼びかけています。

(宮内悦雄さん・87)「私のところには偶然残っていた」
宮内さんはおととし空襲体験について地元の小学校で講演しました。80年前にふるさとで何があったのか、可能な限り次の世代に伝えたいと話します。

(宮内悦雄さん・87)「自分の孫や子どもに、少しでも自分の体験を。今の親、じいさん、ばあさんは、それぞれの人生体験を持ってるはず。少しでもいいから教えてくれれば」