赤木雅子さん:
はい。
金平キャスター:
その対比っていうんですかね、その後みんな黙って逃げたり、あるいは全く僕らの取材にも答えてくれないみたいな状況が今もって続いてるでしょう?こういうことっていうのは、僕なんかは本当に許されることなのかなっていうぐらい胸が張り裂けるような思いがするんですけどね。
赤木雅子さん:
私も裁判を通じて夫がなんでこんなに苦しまなきゃいけなかったのか、最後には死を遂げるんですけど何故死ななきゃいけなかったのか、それを知りたくて裁判をやっているんですけれども、その人たちが1人でもいいから本当のことを話してほしい。今でもそう思っています。
■今佐川氏に伝えたいこと「本当のことを話してほしいです」

膳場キャスター:
裁判には佐川元理財局長も出てこなかったわけですよね。番組では佐川氏ら当時の財務省幹部に森友学園公文書改ざんについて質問をしています。
金平キャスター:
これね、当時の上司の方とかね、一切答えてないでしょ。人間であるならば自分の部下がこういう死を遂げたということに対して、心の痛みとかがある、言葉を発すると思うんですよね。人間であるならばね。ところがこういうような紋切り型というか、あるいは佐川さんの場合は公の場に一切姿を見せてないですよね。昨日の法廷にいたっては代理人すらいなかったんですよ。あれを見ていて、本当に何のための法廷なのかっていうことを僕は思ったんですけれども。
多分この放送を佐川さんご本人、あるいは佐川さんの関係している方々も見ていると思うんですよね。今この放送を見ている佐川さんに、何か仰りたいことありますか。
赤木雅子さん:
はい。佐川さん、佐川さんも今きっと、おつらい中にいらっしゃると思います。そんな中、私は佐川さんの気持ちもわからないではないですけれども、でも佐川さんに本当のことを話してほしいです。なぜ改ざんを指示したのか、誰から佐川さんは指示をされたのか。それをぜひ公の場で話してほしいです。
■2000日余りに及ぶ闘い…「温かい判決文が欲しかった」

膳場キャスター:
雅子さんは昨日棄却される前は控訴するかどうか迷っているというお話をされていましたけれども、控訴されるんですよね。これはどうしてそう決めたんですか。
赤木雅子さん:
私は佐川さんに、我が家に来ていただいて、夫に手を合わせてもらって、何があったのか私にだけ話してくれたらそれでもう控訴するのはやめようかっていうことですごい悩みました。だけど、やはり佐川さんは公務員として改ざんを指示したのであれば、やっぱり公の場でしっかり皆さんにわかるような言葉で、なんでそんな改ざんなんかを指示したのか、誰から指示されたのかを話すべきだと思ったので、やっぱり控訴しよう、法廷に出てきてもらおうと思って控訴を決めました。