11月25日に行われた森友学園公文書改ざん裁判の判決。財務省・佐川元理財局長の責任は認められませんでした。赤木俊夫さんが改ざんを指示されてから2000日が過ぎました。

夫はなぜ亡くならなければならなかったのか。「真実が知りたい」と訴え続けてきた雅子さんに、今の思いを伺います。

■森友公文書改ざん裁判判決 佐川氏は一度も法廷に姿見せず

赤木俊夫さん(享年54)。森友学園に関する公文書を改ざんさせられ、自殺した。
妻・雅子さんは改ざんを主導したとされる当時の財務省理財局長、佐川宣寿氏に損害賠償を求め裁判を起こした。

金平茂紀キャスター
「雅子さん、あと20分後に判決ですね」

赤木雅子さん
「そうですね」

金平キャスター
「今どんな判決を求めますか?」

赤木雅子さん
「もうそれは夫が喜んでくれるような、夫が少しでも納得できるような判決が出たらいいなと思っています」

11月25日 午後2時に始まった裁判。だが、佐川氏の代理人を務めた弁護士の姿はなかった。そして判決は…

大阪地裁 中尾彰裁判長
「原告の請求を棄却する」

「佐川氏の改ざん指示は国が責任を負うべきものだ」とした上で、「道義上はともかくとして、佐川氏が謝罪したり説明したりする法的義務はない」とした。

判決後、雅子さんは、俊夫さんのマフラーを身につけ取材に応じた。

金平キャスター
「佐川さんのことですが、今もしお会いしたら何を一番言いたいですか」


赤木雅子さん
「私は今日、夫の手記を持ってきました、裁判の法廷に。夫は手記の中で刑事罰を受けるべき人間ということで佐川さんの名前を一番に挙げているんですけど、あなたは刑事罰を本来受けるべきだったし、もっと反省しないといけないと思います」

結局、長い裁判の期間中、佐川氏は法廷に一度も姿を見せなかった。

■赤木雅子さん生出演で語る 判決受け俊夫さんにかけた言葉は…


膳場貴子キャスター:
赤木雅子さんにスタジオにお越しいただきました。

金平キャスター:
雅子さん、昨日(11月25日)判決がありました。今、手元にあるのは俊夫さんのマフラーと、それから俊夫さんの指輪をつけておられますね。一夜明けましたけど、自宅に戻られて俊夫さんにはどのように報告されましたか。