去年は奥能登豪雨…災害で深まった神戸と七尾市中島町のつながり


去年秋の、祭り前日。
「一番上が小さいやつ」「一回たらしてみて」「せーの、よいしょ、よいしょ」
(旗起こしのようす)

準備を進める地元住民の中に、若者の姿が目立ちます。

高齢化による担い手不足から、最近では県内外の学生ボランティアの手を借りて運営してきたお熊甲祭。

小牧壮年団 橋本登志男さん
「自分らの地区が参加するっていうのはもう震災の当日から言ってたくらいのことで。天気心配なんですけど、何とか持ってくれるんではないかと思っている」

しかし、能登を襲った記録的な豪雨。元日の地震に続いて起きた奥能登豪雨で、祭りは中止を余儀なくされました。

島村さん「めっちゃカメラ映ってますよ」
住民「あたしはこうせんなん(帽子を被る)」

大阪大学大学院に通う島村優希さん24歳。2007年の能登半島地震以降、中島町の支援を続ける兵庫県神戸市のボランティア団体に所属しています。


小牧壮年団OBの加賀淳一さん。今回の大阪・関西万博で、初めての試みをしようと決めていました。

小牧壮年団OB 加賀淳一さん
「子どもがいない。適齢期の太鼓ができる世代が小牧にいないということで(女性4人に)白羽の矢が立った」

全体のリズムをつかさどる太鼓、これを鳴らす大役を神戸からのボランティアにも託すというのです。

島村さんのほか、NGOの増島さんと地元・七尾市に帰ってきた松田さん、母親世代としては初めて参加する今村さんのあわせて4人が太鼓を叩きます。

小牧壮年団OB 加賀淳一さん
「もっと手を振り上げて…」「実際は…(踊りながら)こういう感じで軽く、軽くね」

太鼓を叩くのは初めての4人。万博まで、あと2週間。