奥能登の住民にとって大切な道路網を確保します。地震の影響で通行止めが続いていた石川県珠洲市の大谷トンネルが、19日から冬期限定で地元住民の車と緊急車両に限って通行が可能となりました。
全長782メートルの大谷トンネルは、珠洲市の中心部と外浦地区を結ぶ主要道路として利用されていましたが、2024年の能登半島地震で発生した地滑りで被害を受け、通行止めとなっていました。

その間、住民らは道幅の狭い旧道を使うなど不便を強いられてきましたが、雪が降る時期の安全を考慮し、国交省の能登復興事務所が臨時の措置として通行できるよう、応急工事を進めてきました。
大谷トンネルの若山町側には、車両が安全に通れるよう内部に全長およそ130メートルのプロテクターが設置され、19日午後1時から住民と緊急用の車両に限って通行できるようになりました。

市民「あっち(迂回路)行かなくて良くなったので少しは良いと思いますけど。少しずつ安心できる道ができていくんで早く元に戻ってほしい」
能登復興事務所・南谷達也課長「快適になる一方、プロテクターの中、狭い空間の中をまだ通っていただくということもありますし、信号で4分くらい待ってもらうという状況があるので、急がずゆっくり走って頂けたらなと思います」

冬期限定で通行可能となった大谷トンネルを含む国道249号の一部区間は、2026年の春以降、復旧工事の再開に合わせ再び通行止めが予定されていて、2029年春までの工事完了を目指します。














