新日課の “実証実験” で成果を証明、そして実現へ
大城さんら生徒会が提案した「新日課」の実現に向けて、2024度の2学期は “お試し期間” として新日課での学校生活がスタートした。
1学期、通常日課で過ごしていたときの昼休み後の遅刻回数は17回だったが、新日課で過ごした2学期は5回に減少。生徒へのアンケートでは「新日課を継続すべき」という回答が8割以上を占めた。

新日課の効果や満足度を数字で示したうえで、再度職員へ提案。ついに生徒会は2025年度以降の時間割変更の実現を勝ち取った。
たった5分の違いかもしれない。しかし、本来、生徒会が声を上げなければこの5分が認められることはなかった。
「民主的なプロセス」が評価され第9回生徒会大賞に輝く
大城さんの一連の生徒会活動は、一般社団法人・生徒会活動支援協会が主催する「第9回日本生徒会大賞」において、高校生・個人の部で大賞を受賞した。「民主的なプロセスを構築し実現した」ことが高く評価されている。
近年、「ブラック校則」と言われる非合理的な校則の是正に向けた動きが見られるが、生徒側が主体となって校則を改正するのは稀である。大城さんが時間割を改善するまでの過程は、全国の学校のモデルケースにもなり得る。