米軍の輸送機オスプレイについて米国の監査院は、2023年と2024年それぞれの会計年度とそれ以前の8年間の事故の平均発生率を比較し、約3割から8割増加したと報告しました。
米政府の活動を監視する独立機関「米国会計監査院」は今月12日、海兵隊と空軍のオスプレイについて、2023年と2024年の会計年度に重大事故が18件発生し、年間の事故の件数を飛行時間で割った発生率は、2015年から2022年の過去8年間の平均に比べ36%から88%増加したと指摘しています。

さらに、「米海軍航空システム司令部」は、過去4年間で、米軍のオスプレイによる「最も重大な事故」は、2023年11月に鹿児島県屋久島沖で発生した事故を含め12件あり、このうち墜落事故は4件、死亡した隊員は20人と報告しています。
これらの事故は乗組員の人為的ミスや装備品の故障に起因するとまとめていて、「オスプレイの安全性と即応性の懸念が浮き彫りになっている」と指摘し、国防総省にリスク管理などの追加措置を講じるよう勧告しています。














