二大政党制の終焉「政策ごとに協力していくスタイルが基本になる」

――選挙が終わりこの1か月。与党と野党がそばに行ったり、この人がくっついたりとか、全然違う方向の動きばっかりじゃないですか。

国民民主党 玉木雄一郎 代表:
各党の党内政局をやってもらいたいと思って一票入れた人はいないと思うんですよ。やっぱり物価高で苦しいから何とかしてくれって。今、現実的に一票入れて選挙終わったんだけど、なんか党内政局ばっかりやってると。一番大きな政権与党の自民党の総裁がそもそもそのまま続くのか続かないかわからないというね。世論調査するとなんか最近やめなくていいが増えてきてるんで、そういうことで自信を深めているんじゃないですかね。

――石破さんとは一緒にやれないんですよね、玉木さん。

国民民主党 玉木雄一郎 代表:
私は言ったんですよ。暫定税率の廃止と、103万を178万目指して引き上げ、これは3党で合意してるんですよ。文書もあるんですよ。アメリカとの間には文書はないんですけど、我々の間には文書があるわけですから。やっぱ文書あるものぐらいは守っていただかないと。やっぱり約束を守れない政権とはなかなか信頼感を持って付き合うことは難しいと当たり前の事を言ってるだけです。

――今回の参院選で、参政党は全選挙区に候補者を立てましたよね。それがもっと立てればもっと勝てたんじゃないかと思うんですけど

国民民主党 玉木雄一郎 代表:
これはね総括を今やってますけども、そこできちんと分析をして今後の方向性を出していきたいなと思ってるんですね。ただ一つ今回の選挙で私は、もう確信したのはですね、やっぱりいわゆる連合も含めてですね、二大政党制的な政治体制を目指すということは、もうこれはね、ある意味終わったと思います。

私は実はもう2年前から、これからは多党制になると。その中で穏健な多党制で3つから5つぐらいの政党が協力をしながら政権運営していく政策を決めていくそういう時代に入るので、その中で中核的な影響力のある政治集団になろうというのが当時の私が掲げた中期ビジョンだったわけで、ある意味はその通りになってきてるわけですね。ですからもう二大政党を前提に何かをやっていこうということ自体がもう崩れたというふうに私は明確に認識する必要があって、もっとわかりやすく言うと、いわゆる旧民主系の人たちを集めて、そこに共産党をくっつけて、それさえ集めればそこで一本化すれば勝てるという体制ではもうなくなったってことです。

例えば、群馬県の選挙区では我々は出さずに立憲民主党さんだけにしたんですが、保守王国自民党に迫ったのは、その一本化した立憲民主党の候補者じゃなくて参政党さんだったんですね。逆にですね、奈良県の選挙区は、うちも出した立憲も出した、維新も出した参政党も出した。ある種野党がバラバラで勝てないって言われたんですけど、自民党にかなり一番迫ったのは、我々国民民主の候補者だったんです。

だから、単に野党をまとめればいい、特に民主系をまとめて共産党をくっつければ通るという、ある種のビジネスモデルは崩れたという前提の中で、どうやって働く者、生活者、納税者の立場に立った代表者を増やしていくのかということを考えていく時代に変わったんだろうということで、私達自身もちょっと古い発想から抜けていかないといけないなと思っています。