情報の海で迷える大人を導いてくれる、その人はここにいる!
世の中のあらゆることがわかりそうな、辞書や資料1万8千冊がズラリと並ぶだけでなく、どこを探せばいいかわからないという場合には相談に乗ってくれる。

おしゃべりを控えるべき図書館で、堂々と音読されているのは、対面朗読室。目が不自由な人が予約すれば、希望した本をボランティアが朗読してくれる。

利用者
「朗読っていうのは声なんで、極端に言えば一つの演奏会に行くようなもんですよ。声を聞くっていうのは」
朗読ボランティア
「やっぱりその…楽しいのですね。もう何にも考えないで没頭できる、本の中に。自分が好きなことで、そしてお手伝いができるっていう…それはすごくありたがいことで」
「国連寄託図書館」という施設は、中四国にはここだけしかない。国連が発行した資料を保管し、貸し出す場所だ。
広島市立中央図書館 佐藤睦子事業課長
「令和6年度、(利用者は)年間で25人、貸し出し冊数としては4冊」
主に研究者が利用するらしい。

一方、世界にここだけ、と担当者が胸をはるのは、広島資料室。閲覧できるのは5万6千冊で、専用書庫にも7万冊が収蔵されている。広島の3大プロを紹介するコーナーや、世界中の言語に翻訳された「はだしのゲン」が並ぶだけでなく、広島市に関する歴代の資料がなんでも揃う大切な場所だ。自分の住む地域や、家族のルーツを調べたい、と訪れる人も少なくないという。