公開から5年での達成です。
東日本大震災の津波で被害を受け震災遺構として一般公開されている宮城県山元町の中浜小学校は、19日で来館者が10万人を達成しました。

宮城県山元町の震災遺構中浜小学校で10万人目の来館者となったのは、修学旅行で訪れていた奈良県の高校生と引率の教諭あわせて18人です。

19日は、セレモニーが行われ、橋元伸一町長から記念品が贈られました。

中浜小学校は、東日本大震災の被害や教訓を伝える震災遺構として、2020年9月から一般公開されています。

訪れた生徒たちは、津波の飲まれた1階の教室や児童や教職員など90人が逃れた屋根裏の倉庫などを見学し、当時の状況に思いを馳せていました。

奈良県の高校生:
「恐怖というか、そういった物も学習できてとても良い経験になった」
山元町 橋元伸一町長:
「これだけの方に来ていただいて本当にありがたいと思います。(震災遺構が)万が一のことがあった時の備えの役に立てればと思います」

震災から14年5ヶ月。生徒たちは、津波の脅威を目の当たりにし、防災意識を高めていました。