働く理由…年齢を重ねるごとにお金以外の意味を重視

 厚生労働省の資料によると、60歳~64歳の男性が仕事をしている理由は「収入がほしい」が65.1%となっています。しかし、それ以降の年齢を見ていくと65歳以降、だんだん「収入」と回答する人の割合が減っていき、「おもしろい」や「健康にいい」という理由が増えています。年齢を重ねるほど、お金以外の意味を重視しているということです。

 実際、万博で軽作業に従事していた高齢者に話を聞くと、「いろんな方にお会いできるし、何かしないといけないというのがいい」「疲れというよりはむしろ楽しさ。楽しみと充実感がある」といった声が聞かれました。
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 やりがいのある仕事はお金以上の健康価値があるというのは、データにも表れています。ライフスタイル別での長寿への影響の比較をしたアメリカの研究によると、健康のためにタバコを吸わない、運動する、太りすぎないということよりも、「社会とのつながりがある」ことが健康的に良いという結果が出ているということです。