高齢者は働かないと“もったいない”!?

 総務省が調査した1970年から2024年までの「65歳以上の労働力人口比率」を見てみると、グラフがU字型になっています。1970年代は65歳以上でも働いている方が31.8%いました。当時は自営業や農業などの1次産業に従事していた人が多く、そもそも定年という概念があまりなかったということです。

 その後、会社員が多くなり、定年制度があることで右肩下がりでしたが、最近は国も就労を促進していて、2024年は26.1%の人が65歳以上でも働いています。

 これについて前田氏は、「働ける高齢者はまだまだいるはずなので、もったいない」と話します。なぜ前田氏は「もったいない」と話すのか?実は高齢者が働くことには次のようなメリットがあるようです。

■社会や企業のメリット
・労働力不足の解消
・社会保障の負担軽減
・必要な時間に短時間でもOK

■シニア自身のメリット
・貯蓄や年金以外に収入ができる
・社会とのつながり、生きがいや楽しみ
・体や精神の健康に良い